どうも、桜上水です。
7日間連続で学校へ行く用事が入っており、久々の学生気分を味わっております。
勿論学生扱いではないのですが。
さて、@表題。
時期が時期だけに択一試験の勉強方法が話題にあがることが多く、巷の噂、旧試験時代の勉強方法、今回の新試験での勉強方法とカテゴリが多岐にわたってまとまって話したことがなかったので、折角の機会にと、まとめてみる次第。
◆巷の噂
・択一試験で逃げ切りだ!(300点超なら論文で余裕だぜ!!) だからガツガツ択一勉強しようぜ!
→択一試験で300点超えでも論文でどうしようもないと、結局残念なことになりますので、択一特化の勉強法が果たして王道なのかは自身でも結論が出ていないところです。
ただ、平均点+30点とかの択一の点数だと、安心して論文の結果を待てるという心理面でのメリットはあるやもしれません。
・択一試験は予備校に蓄積があり、やはり予備校講座が万能である。
→確かに択一のノウハウについては予備校の蓄積には目を見張るものがあると思います。んが、択一講座と称される講義のうちで座学のような形式のインプットをするものがあると思いますが、これはいかがなものかと思っています。
その理由は、基本書を継ぎ接ぎしたようなイマイチな内容をダラダラと列記してあるテキストを何となしに読まされているだけのもののように見受けられますし、書店に並んでいる択一六法や条文・判例本の内容と大差ないように思うからです。
人によっては「ココを語呂で覚えられたら楽だろうに」と言う人も居ないではないですが、語呂ってそんなに良いものでしょうか?予備校じゃないと無理ですかね?
個人的には「しょうじきもの」=「消(消費貸借)・使(使用貸借)・寄(寄託)(の3つは)・物(要物契約)」とかがお気に入りだったりしますが、それ位のもんでして。
おそらく択一が7科目ある現状で語呂で何とかしようと思うと記憶容量オーバーになりますから、趣旨とかで理解して整理する方が効率が良いんだと思うんです。
・肢別本を3周回そう
→本当に感心します。同じ本を何回も回したことが一度もないぐうたら受験生ですので、3周とか正直感動です。でも、3周回すのってどれ位時間かかりますかね?
1周地味に解説読みながら解いて、間違った問題だけ拾って解きなおすだけでも結構な時間がかかります。新試験では論文が択一の直後に実施されるので論文の勉強も放置できません。となれば、択一に使える時間ってのも限度があるような。
肢別本自体は非常に有益だと思いますが、これだけに専念することはお勧めしません。教科書を読んだり、講義で単元を読んだりした後に、確認テストの意味で使って、あとは1回通して解くとか位が限界じゃなかろうか。
◆旧試験の頃の勉強法
・択一と論文は別物。択一プロパーの論点も多く、勉強方法は論文とは質が異なる。
→何度も択一の壁に阻まれ、6月頭にはアルバイト復帰していた負け組人生でしたので、やっぱり旧試験は体質に合っていないのだろうなと思います。44点までは取ったことあるんですよ。その年の合格点は45点でしたが。
嫌いだった問題は憲法の個数問題、民法の入り組んだ択一プロパーな問題、刑法の複雑パズル問題と、全科目に不得手問題を抱えておりまして、そりゃ通るわけもなく。
済んだ話なのでゲロしますと、08年旧試験の憲法を新試験の2日前に解いてみたら、20点中10点しか取れず、冷や汗をかきました。合格点は46点だったと聞きましたので、民法・刑法で36点取らないと不合格。いや、無理だろ、実際。
ことほどさように旧試験の択一は嫌いです。
おっと、勉強方法の話が抜けていましたね。自身は某リーガルマインド予備校に通っていましたので、バインダーに綴じた分厚い『基本書』を読み返す勉強方法を採用していました。だって講師が「これが基本書だ」って言うのだもの。今から思えば馬鹿千万というか、純朴では済まされない間の抜け方だったように思います。どう考えても金太郎飴答案から脱することはできなかったろうし。
・択一は足切用。論文については下三法は択一後で間に合う!
→新試験になってから、訴訟法と商法を「下三法」と呼ぶ人自体が減っているように思いますが、旧試験の頃は皆が下三法と呼び、どちらかといえば軽視される傾向にあったように思います。択一が無かったので。
しかも両訴訟法が必須になったのもそう遠くない頃ですし、商法に至っては改正が頻繁にされていて、取り扱いが別だったようにも思います。手形・小切手がほぼ必須というのも特徴でしょう。
・新しいものは2年位出ない。
→新試験になってから聞かなくなったことの№2がコレ。商法改正なんかがあっても、2年位は改正部分について出題されないというのが専らの評判で、実際のところそうだったように思います。
蓋を開けてみれば新しい改正部分で判例も出ていないことだし、まだ問題素材としてはこなれていないから出さないというだけだったのでしょうが、純朴というか言葉の表層しか捉えていなかった当時の自分は、「新しいし、出ないよね」が合言葉だったのでした。
いやぁ、馬鹿だな、俺。
◆新試験の勉強法
こっからが自分の勉強方法について。
・模擬試験をできるだけ受ける
→TKCの夏、年末、年度末の3回の模擬試験は受験人口が割りと多く、自分の位置づけを客観的に知ることができます。自身は夏、年度末の2回しか受験できず、年末の第2回の模擬試験は友人から問題を見せてもらった程度でしたが、総合すれば夏の頃の成績と年度末の頃の成績と、本試験での成績は殆どおんなじ(平均点からの距離が)でありまして、ペースメーカーというか勉強方法が間違った方向に行かなかったのだということが確認できました。
(例) 夏 平均点が200点 自分の得点 230点 →年度末 平均点が220点 自分の得点 250点
という例ならば、取り敢えず勉強方法としてはナショナルスタンダードだったということが確認できようかと。
怠けたりすると平均点からの距離が縮まる(開く)ので一目瞭然です。
現3年生の方は是非夏のTKCを受験されることをオススメ致します。
・予備校の模擬試験
→論文までフルセットで6万円みたいのが予備校模擬試験ですが、会場の雰囲気を味わい、時間配分を経験し、採点をしてもらえるという利点に払う金額として妥当なのかは非常に疑問です。
総択みたいなのがあれば受験しようと思っていましたが、4月ともなると気は急いて、実質何にもせずみたいな日々を送ることになり、なんとも踏ん切りがつかないのです。
それに模擬試験は復習がミソですので、解いているときに「これなんだっけなぁ」と思った部分の記憶が新鮮なうちに復習して頭に入れるという作業をしないと、積ん読より性質の悪い、金をドブに捨てるような行為になってしまいますので、これにも時間がかかるという点が悩ましいところです。
うまいこと時間をつかう方法をだれぞ考えてくれ。
・肢別本の使い方
→一人ではだらけるので、仲間内でノルマを宣言し、年末までに1周とかなんとか。結局年末までに1周したのはコツコツ地道派の1人だけで、自身は2月末までかかりましたが、どうにか1周。気になったところに線を引いておいて、あとは読み返すという作業をしました。
使い込みすぎても微妙だし、使わないのは怖いしというのが難しい書籍だと思います。1日100問とかが限界。(集中力的に)
・百選と重判潰し
→判例百選掲載判例を細かく聞くというのが公法系の傾向だなぁと思っていましたし、勿論他の法律でも百選掲載判例は各分野の権威が選択した100個前後の判例な訳で、ナショナルミニマムだと考えましたので、これを潰すこととしました。
で、方法なのですが、択一の問題を自分で作成してみるというアナログながら特異な勉強法を採用しました。
事実と判旨の部分から○×式の問題を作成、これに解説をつけるという作業を10人少々で分担し、あとは所定の期日までにMLにUPして、とりまとめ、決めた日に集まって時間を決めて解くという感じ。
百選を13冊、重要判例解説4冊をこの手法でつぶしました。結果としては非常に良かったと思います。
問題作成をすると、引っ掛けところが見えてきますし、解くときにも引っ掛けところに留意して解くようになるので、解法の習熟に、また、問題を解く日に向けて一応全部読まないと悔しいという緩やかなプレッシャーによる周期作りに有益だと思います。
週に1冊ずつでしたので、17週。9月~1月までかかって行いました。
・条文素読
→昨年の3月頃に受験を直前に控えた上級生が交代で条文を音読する様を見て、「いや、遅くねぇか??」と思っていましたが、自身が条文素読に取り掛かって読み終えたのも4月半ばでしたので、人のことを笑う資格はありません。
長いこと法律を勉強していても全文を読んでみるなんてのはやってきてなかったりで、しかも法文掲載法律は結構な量がありますから、これを通読するのでも大変な時間がかかります。
夏休みのうちにやっておけば良かったとおもったのが3月位ですので、上記の上級生もおそらく同じ状況にあったのではと思います。
恥を忍んでこのようなことを書いているのは、是非とも時間のあるときに法文掲載法律について一度素読をオススメしたいからであります。
ホント、読んでみろって。時間かかるから。
・問題を解いてみる
→予備校が出している書籍や、予備校以外で出している書籍で択一本試験と同じスタイルの問題になっているものを適宜解きました。
一問一答も悪くありませんが、問題全体として解くのも有意義だと思ったからです。
旧試験と異なるのは、肢を使って解く方法がほぼ使えない形式になった点でしょうか。5個中2、3個わからなくても、残りが明確に切れれば、どうにか解ける問題が多かったのです。
(という中途半端な意気込みだったので個数問題が出ると死亡していたのですが)
新試験はご存知の通り「1・2・1・2」形式の問題が出ますので、生半可だと部分点しかもらえません。結構マジで意識は変えないといけないように思います。
・1点に泣く経験をしていないと、1点の重みを感じない
→勉強方法とは少しことなりますが、マインドとして、1点に泣いたことが無い人は、1点を軽視する傾向にあるように思います。
例えば親族・相続はいいや、とか、商法総則商行為はいいや、とかのたまう御方を見かけることがありますが、どれも10点クラスの出題領域でありまして、やっておけば点数取れるのに、という分野が多く、意識としてどうなのだろうと思うこともしばしば。
そういう自分も手形小切手を軽視して、結局1冊の手形・小切手本を通読したに止まり、案の定手形小切手で点を取れませんでしたが、4~5点はつくわけで、軽視で首を絞めた人は多いのではないでしょうか。
と、ダラダラ書きましたが、一応こんな感じの勉強法があるのだということと、旧試験の頃とちょっと変わったよねみたいのが御理解いただければ幸いです。
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